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ヒューマンドラマ 111分

売れない落語家を中心に、すれ違う思いや人生のやるせなさを描いた人情物語。落語の世界に登場する不器用な庶民の生き様に、生き辛さを抱える私たちの孤独が重なる時、この映画はクライマックスを迎える。涙無しには語れない衝撃のラストが大きな反響を呼んだ。第39回モントリオール世界映画祭正式出品。

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受賞歴

  • 第39回モントリオール世界映画祭
    正式出品
  • MotionGallery
    ファンディング作品

解説・ストーリー

【ストーリー】
うだつの上がらない落語家の三語郎と取り戻せない過去に生きる真海の、愛と葛藤を描いた群像劇。
三語郎は酒に逃げ女に逃げ、落語と向き合えない自堕落な日々を送る。恋人の真海はささやかな幸せを願い孤軍奮闘するが、想いも虚しくすれ違うばかり。
点雲師匠は弟子の三語郎を「正面を切れ!」と叱咤するが、三語郎は点雲の期待を分かっていながら逃げまくった挙句、無邪気な弟分の小万亀の彼女に手を出して泥沼にはまる始末。
そんなある日、真海は忽然と三語郎の前から姿を消してしまう。真海の存在の大きさに気付いた三語郎は、覚悟を決めて彼女の故郷へと向かう。そして三語郎は、神話の海辺で初めて真海の秘められた過去を知ることになる。
人生という名の無常が、二人の間に容赦なく横たわる。
 
【解説】
平成29年度芸術選奨文部科学大臣賞を受章した落語家/入船亭扇遊の名演が光る。
落語の神様“古今亭志ん生”が愛した人情噺『替り目』。劇中、落語の殿堂・鈴本演芸場で扇遊がぶつ『替り目』は本作のハイライトであり、息を飲む名人芸で観る者を落語の世界へと一気に引き込む。
 
【コメンタリー】
◆角田光代 (作家)
何かと真剣に向き合うことは、こんなにもむずかしい。
だれかと本気で向き合うことは、こんなにも苦しい。
だからがんばれ、とはけっして言わない映画です。
◆春風亭一之輔 (落語家)
三語郎は落語を好きでいることに甘えてる。
それじゃいけないことはよくわかってる。でも甘える。
落語はそれを許してくれている…ような気もするけど本当はどうかな?
落語はこわい。だから私も好きなんだ。落語も噺家もタチが悪い。
◆柳家三三 (落語家)
ゆだねる映画…観る人の数だけ受け取り方、感じ方、そして物語の世界が生まれてきます。
余白をとても大事にする、これこそ落語に通じる感性じゃありませんか?
◆古今亭菊之丞 (落語家)
人間の幸せは、実は自分のすぐそばに存在している。
でも普段は見えないもの。それを我々に気づかせてくれるのがこの映画だ。
「芝浜」や「たちきり」の様にせつなくもあたたかい。
◆桃月庵白酒 (落語家)
もがき苦しむ三語郎が、滑稽で、腹立たしくて、もの悲しくて。
でも簡単に手を差し出さず、ちょっと離れたところから見守っている、そんな優しい映画です。
◆瀬々敬久 (映画監督)
この物語には、非日常の輝きや神話的な世界へ繋がっていく瞬間がちりばめられていて、僕らを魅了してくれる。
そしてラストシーンに至っては、そうなることは分かっていながらも泣かせてしまうという日本古来から続く説話物語のような展開の強さがある。
そこには、そんじょそこらには負けない強さがある。
◆松尾貴史 (俳優)
ほとんど知らない役者たちが丁寧な演技でリアリティを生みだしている。
駄目な噺家の自堕落ぶりには感動すら覚え、師匠、同棲相手の抑制された精緻な表現も出色。
これは見逃すと後悔します。
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情報

監督: 壱岐紀仁

プロデューサー: 石川学(製作)、壱岐紀仁(宣伝配給)

脚本: 壱岐紀仁

出演者: 友部康志/村上真希/入船亭扇遊/大竹佳那/秋山勇次/吉田智則/代田正彦/緒方利幸/椎井蘭

ロケーション: 東京/宮崎

音声: 日本語

2015年 / 111分

公式サイト: http://neboke.info/

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